信徒の月例会（2022年5月～2023年2月）

岩島忠彦神父

―新約聖書を読む（１）―マルコ福音書の研究―

（イエズス会司祭）

　今年度から新たな挑戦を試みてみたいと思います。私たちの信仰の最終的基準は、新約・旧約聖書です。新約聖書は、私たちの信仰するイエス・キリストを証しする最古の文書であり、旧約聖書はその福音を理解するために不可欠の文書です。「最終的基準」という意味は、たとえ後の公会議決定であれ、カトリックの教理であれ、すべてはこの聖書に最終的基盤を置いているという意味です。聖書研究は18世紀以降、どちらかと言えばカトリックよりもプロテスタントにおいて詳細に研究され、今日に至るまで数多くの成果を生んできました。現代にキリスト教信仰を生きる私たちは、ある程度、この聖書、とくに新約聖書についての知識を持っているべきだと思います。私は教義学を専攻し、聖書学は専門ではありませんが、やはり神学は聖書を基礎としなければ始まりません。
　そこで、今年度より新約聖書を順次、できるだけ詳細にご一緒に読んでいきたいと思いました。今年は最古の福音書であるマルコ福音書を一年かけてじっくりと読んでいきたいと思います。私たちの信仰理解がより深められることを、心から願っております。
　申し込みや参加手続きや条件は一切ありません。話は一回完結ですので、どなたでも気軽に随時ご参加ください。講話に引き続き、16:00から主聖堂で主日のミサを祝います。信仰について共に考え、そして共に祈りましょう。ミサへの参加は自由です。